淸水みわ 織と刺繍の作品展 変身
スケッチ等を組み合わせて原画を描き、糸を染め、織り、その上に刺繍を重ねています。
出来上がりを見ると、刺繍の仕事が目立ちますが、糸染め、織の仕事も、原画を表現するように仕事をしています。すなわち、縦糸は原画に沿うように染め分け、織の方法は「すくい織」の技法で、原画どうりに織り分けています。刺繍は伝統的な刺し方と少し異なり、絵画のタッチのように刺します。
時間のかかる仕事ですが、作業を重ねることで、単一でない微妙な表現となります。色糸は、交わっても、絵の具のように濁らないので、美しい色彩表現が、可能です。
糸は、発色、日光堅牢度に優れた絹を使用、刺繍布の伸び縮みを考慮し、パネル仕立てにしています。なお、額も作品にあわせ、自身で制作しています。
今回のテーマは「変身」です。数年前に、ギリシア神話、オウディウスの「変身物語」に、心惹かれて始めました。私自身が、「変身」を感じる様々な場面をとりあげました。
なお、テーマとは別に「水辺の音楽」シリーズ、花々の小品も展示します。
2017年10月17日〜10月22日