南塚直子 陶板展
私が初めて焼きもの作りをしたのは、もう30年も昔、 ブルガリアのソフィアでのことでした。ブルガリア人の陶芸家の工房で、お皿に絵付けさせてもらったのです。
当時、私はハンガリーに留学中で、銅版画の勉強をしていましたが、釉薬をかけた絵皿の美しさに夢中になりました。
その楽しい焼きもの作りの続きをしたいという願いを、ようやくかなえたのは、2013年の秋のことです。京都嵯峨芸大の陶芸科に、社会人特別研修生として入学できたのです。そして、ろくろを初歩から学ぶ体力のない私が、陶板という形式に出会えたのも幸運なことでした。
私は今まで銅版画で作ってきた絵本の世界を、陶板の上に表現してみました。
その成果をご高覧いただけると幸いです。合わせて、銅版画で作った絵本の中から、少しですが原画の展示もいたします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
2015年2月24日〜3月1日