高村総二郎×山本雄教 「四畳半クロッシング」
本展は、高村総二郎と山本雄教による2人展です。展覧会のタイトルである「四畳半」という言葉は、高村の畳をモチーフとした作品からの引用であるとともに、両者の作品の共通点を現しています。
高村は、畳をはじめ、カップヌードル、テレビや新聞に写る政治家、地元で幼少期から見てきた刺青など、扱う対象の多くが自室の四畳半から手の届くもの、あるいはその発展です。そしてそれは、米粒や一円硬貨、ブルーシートといった対象を扱う山本にも同じことがいえるでしょう。
そして彼らはそのようなごく身近な対象を扱いながら、東求堂 同仁斎の四畳半の空間が宇宙と繋がる「装置」であるように、共に学んだ日本画をはじめとする美術史からの引用や、ときにユーモアを散りばめつつ、ミクロからマクロに繋がっていく視点を提示します。
本展では、それぞれの普段の制作を基本としながら、お互いの作品をリンクさせ、一部コラボ作品も展示します。狭くて広い四畳半の世界をどうぞお楽しみ下さい。
2016年11月1日〜11月6日