京都河原町の現代の美術・工芸の発表の場|GALLERY MARONIE

現代の美術・工芸の発表の場として、ジャンルは問わず個展を中心に展開。異なった3つのギャラリースペースを持つ京都のギャラリー。

版画+陶+版画 三人展 艾沢詳子・内田有二・モリナヲ

この三人展は、大津市の陶芸家 武田浪氏のプロデュースによって実現することになりました。
それぞれに独自の世界をもっている北海道の艾沢詳子、和歌山の内田有二、京都のモリナヲが、京都でどう融合していくのか、私たち自身も楽しみにしております。

●版画・立体 艾沢詳子
「Wind of TOMARI」’90個展リサーチのため訪れた岩内高原。そこには美しい岡野影に隠れるように泊原発15機が稼働
していた。2号、3号機の計画も知らずに、私は「Wind of TOMARI」を制作した。
今回この二人の作品と近作とが、マロニエの空間でどんな言葉をつむぎ出してくれるか、少し不安な気持ちを抱えつつ京都の旅になりそうです。

●陶芸家 内田有二
学生の頃から油滴に興味があり、自分なりに釉(うわぐすり)を追求していくなかで、その結晶釉に窯変が入る場面に遭遇しました。
この釉は、焼き方で金化したり銀化したりしますが、まだまだ不安定です。
今は釉により適した形と安定性を追及中です。

●現代アート モリナヲ
私の作品は「書」をその原点としたもので、「書」のもつ黒の変化の味を大きく捉え表現しようとしています。黒の濃淡等を、特別の
版画インクを用い刷毛とゴムヘラを使ってガラスの上に画き、和紙に写しとる、という私独自の方法で制作しています。言わばモノタイプの版画です。(※モノタイプ=たった一枚しか刷ることの出来ない版画)

 

展覧会に寄せて

 モリ・ナヲ氏とは、何度も二人展でご一緒している。出会いは(故)木村洋二(愚門)氏によるが、それ以前から作品を拝見していた。三人共有の思い出が心に残っている。

 陶の内田有二君とは、熊本のギャラリーで出会った。初会ながら、京都芸大出の彼と、共通の知人が居て話がはずんだ。まじめな姿勢に好感、それ以後からのつながりである。

艾沢詳子さんとは2000年に札幌のギャラリー中森で個展をした時に出会い、すぐ近くの彼女の工房を案内してもらい、版画の作品を数々見て“いい仕事をしている。”と思った。

 

 今回「三人展」が、マロニエ5Fで拝見できる。楽しみだ。

-武田浪-

2013年6月18日〜6月23日

6.18-5F
  • 5F-1
  • 5F-2
  • 5F-3