安江勉 写真展 「SPIRALLING」
精緻な眼差しで、真摯に対象と向き合うことで、視覚では捉えられない、気づかない細部が立ち上がる。私の被写体である水晶、化石や果実等は、見れば見るほど現実から解き放たれ、宇宙の営みから生成された驚異的なオブジェにゆっくり変容し、現実を超えた非現実の領域に到達する。そこでは、透明な光のなかで、あるべきものが、あるべき姿で、あるべきところで、今、誕生したかのように、呼吸し、息づき、そして、世界を創り出す。
2016年5月24日〜5月29日
安江 勉 Yasue Tsutomu
1960年 愛知県生まれ 京都市在中
愛知県立芸術大学デザイン学科卒業後、広告、レコード及びCDジャケット等のアートディレクターとして、ソニー・ミュージックエンタテインメントに勤務し、グラフィックデザイナーとして評価を得る。1996年、京都教育大学美術科教員着任後、ライフワークとして制作してきた写真作品を、近年、本格的に発表する。1999年個展「イノセント」ペーパーボイスギャラリー、2012年個展「サイクル」アートスタジオ356、2014年個展「クオリア」堀川御池ギャラリー、2010年〜2016年グループ展「アートランド」アートスタジオ356等、個展及びグループ展多数開催。