京都河原町の現代の美術・工芸の発表の場|GALLERY MARONIE

現代の美術・工芸の発表の場として、ジャンルは問わず個展を中心に展開。異なった3つのギャラリースペースを持つ京都のギャラリー。

鈴木健太郎 個展 FIGURE AND GROUND

視界に2つの領域が存在するとき、1つの領域は全体から浮き上がり、かたち(figure/図)になり、もう1つの領域は全体から退き、背景(ground/地)となる。

図と地の関係は、人の関心がどちらの領域にあるかで入れ替わり、私達の日常のあらゆる場面で確認できる。

例えば寺社に貼られた千社札は、そこが霊場であるため無数の札が貼られている場合が多い。

しかし、視点を変えれば無数の札が貼られている事で、そこは霊場として形作られているとも言える。

今回の展示では千社札をモチーフに、サイアノタイプの技法と独自の防染法を用いて、図と地が共有している輪郭線を部分的に破壊した。

2つの領域の境界線を曖昧にする事で、普段関心のない領域に焦点を当てる試みである。

2021年10月19日〜10月24日

10.19-3F
  • 3F-1
  • 3F-2
  • 3F-3

鈴木健太郎 Kentaro Suzuki