「還りたい」ふとした瞬間、そう思うことが昔からあった
何処に還りいたのか聞かれても、答えられない。現実世界にはない場所なのだ
そこは自分の輪郭さえあやふやになるような闇に包まれた場所
まどろみながら自分という個がその闇、というより
実体のない大きな流れに「とける」
とけて行く時に見える、様々なビジョン
明滅する光、佇む名前のない個、とけ行く色
自分という個を失う恐怖はそこにはなく、あるのは還ることへの安堵感なのだ
2013年2月19日〜2月24日