青野卓司展 Sewing Sculpture 空間の縫合
私は、1978年の個展より、糸やロープ、針金や釘、紙粘土などの素材を一つに引き寄せて、空間の中で、生と死、その怖れや痛みと生命力を示すインスタレーションを発表してきました。そして、数年前より使用済みの食品容器を縫合するSewing Sculptureソーイング・スカルプチャー・シリーズを始めています。
『傷を縫合し、いのちを再生する』
ソーイング・スカルプチャーとは、
食品トレイなどを縫い合わせて作る立体作品です。
ヒトをモノとみなす社会で、日々切り捨てられ傷ついていく私たち。
しかし、その傷も縫い合わせれば、再びいのちは立ち上がってくる。
今回は、毎日食べ続けた納豆のパック約1000個を縫い合わせ、
空間をつくっています。
その空間の中に入って、何かを感じていただければと思います。
2021年7月13日〜7月25日