京都河原町の現代の美術・工芸の発表の場|GALLERY MARONIE

現代の美術・工芸の発表の場として、ジャンルは問わず個展を中心に展開。異なった3つのギャラリースペースを持つ京都のギャラリー。

みなそこのみや 亀谷彩 × 片山和彦

漆を用いた道具仕立ての作品で、日常の「ケ」の空間を非日常の「ハレ」の場へと反転させる亀谷彩が今展示で選んだのは『平家物語』より安徳帝入水の場面。源平の合戦で平家方が壇の浦で破れ、安徳帝を奉じた平家一門がことごとく水底に沈むという物語をモチーフにして、波の上では弓矢の飛び交う修羅場だが、波の下、水底にはきっと平安な世界があると、修羅を平安へと反転するイマジネーションの力とその切実なる必要性を表現する。

それは幼い安徳帝を抱きしめ水底へと身投げした二位の尼が放った「波の下にも都の候ぞ」という言葉が喚起した切なる幻想。

2019年5月21日〜6月2日

5.21-3F
  • 3F-1
  • 3F-2
  • 3F-3