高村総二郎展 THE JAPANESE TATTOO PAINTINGS 4
「浮遊感」
ウッツォンが伝統的な日本住宅の浮遊感について、的確な表現で語っているのは驚きであり、また筆者を勇気づけてもくれた。
なぜなら、その浮遊感は建築に対してだけでなく、平面表現、つまり日本画においても同様のことがいえるからである。
その浮遊感こそが、実は日本画の精髄といってもよいからだ。
既述したように、中・近世の土佐派に代表される日本の伝統的な絵にはどこかなんともいえない浮遊感を感じるが、その理由もこのことと関係あるだろうと感じている。
山﨑宏著ー日本画と日本建築の時空ー
2018年10月23日〜11月4日