京都河原町の現代の美術・工芸の発表の場|GALLERY MARONIE

現代の美術・工芸の発表の場として、ジャンルは問わず個展を中心に展開。異なった3つのギャラリースペースを持つ京都のギャラリー。

加藤浩史展 「Shelter-Skelter」

ツイスティン!ツイスティン!って

サムクックが歌う小屋のガレージから

キャンディーカラーのあの娘の轍
オレは垂直なハイウェイ
中野 理(植木屋)

 中野君は僕の幼馴染みで、小学生の頃同じ絵画教室に通っていま
した。彼は時々、僕が作業場として使わせてもらっている実家のガ
レージにやって来て、やたらと大きな木の搬入にまつわるエピソー
ドや、現場で知り合った面白い人の事を話してくれます。それから
ロックのCDや、自分で書いた詩を置いていってくれたりもする。
 ガムテープでマスキングした上からラッカースプレーで色を付け
た手作りのTシャツを息子とお揃いで着ていたり、そういうこ
とが自然体で出来ているのを見て僕は、芸術的だなあと思います。
 今回の展覧会に合わせて彼に詩を書いてもらいました。僕の作品
をバッチリ紹介する詩を、と頼んだら夜中に続けざまにたくさんの
フレーズがメールで届きました。

ツイスティン!

 僕達は未だ見ぬいつかのどこかを目指しながら、与えられた今、
ここを生きている。目指す先はいろんな選択肢があっていい。Joy comes in the morning.
 そんなあれやこれやを考えながら小屋の形をモチーフにしたオブ
ジェをつくっていたら、どんどん長く伸びていって、ついにはすっ
かり矢印になってしまった。
 展覧会のタイトルは、混沌とかひっちゃかめっちゃかという意味の
helter-skelterという言葉に、小屋(shelter)を引っ掛けて
Shelter-Skelterとしました。

 そういえば、ヘルタースケルターって誰の曲やったっけ?と質問
した相手も中野君でした。
「かとぴー、何言ってんの?ビートルズやんけ!」

2013年4月2日〜4月14日

4.2-3F
  • 4F-1
  • 4F-2
  • 4F-3

加藤浩史 Kato Hiroshi

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