真鍋宗平展 素人訳「今昔物語集」巻31第1~25
真鍋宗平(素人訳今昔物語集巻31)展
中世日本最大の説話集『今昔物語集』巻31のうち25話による作品を、真鍋訳装本と合わせて展示する。1979年平安画廊の版画展開催以来34年ぶりの個展。
『今昔物語集』は平安朝末12世紀前半ごろの編纂と考えられている。一千余の物語は聖俗男女老童都鄙一代の記録から片隅の日常些末事におよび、まことに多彩。2004年頃からメモ風の素人訳を手作りお経風折本に仕立て、2012年からは1話1点の挿画を併せる作業をはじめた。
紙、墨、アクリル、その他による平面作品。
以下、巻31第10話「尾張国勾経方妻夢見語」の断片。浮気を見透かされた小役人のお話。
経方が上京の支度をしながら本妻に語りかけています。「いやあ、昨夜はお役所で打ち合わせが忙しくてねえ。どうしても職場を離れるわけに行かなくなって、泊まり込んでしまった。すっかりくたびれたよ」
2013年3月26日〜3月31日